『日本の伝統色 〜竹〜』 日本古来の美意識は、四季の移り変わりを繊細に感じとり、それをカタチにかえてきた積み重ねのように思えます。山や川、 木々や水の流れ、生きるモノの営み。それぞれの季節が生み出す変化が私たちの目に映り、日本の色として、微妙で美しい色の構成から、文化を創り出してきま した。 日本の伝統色に草木に由来する色が多くありますが、「竹 」にまつわる色も、いくつか存在します。 囲炉裏で燻され褐色となった煤竹に由来する茶系の色。 200年以上燻され、十分に煙を浴びた、暗い茶色の「煤竹色」。燻された年数が浅く、幾分か明るい茶色の「銀煤竹色」。紫がかった「藤煤竹色」や、濃い緑 の「柳煤竹色」。灰色がかった「肥後煤竹色」。 竹林の中で成長する青竹に由来する緑系の色。 「若竹色」、「老竹色」、「青竹色」と成長の年数に応じてかわる竹の色彩が表現されています。

 青竹色にしろ煤竹色にしろ、わずかな色の違いさえも、それぞれ異なる色として使われています。古の人々の生活の中で、竹は深くかかわっていたのでしょ う。そして、竹の美を的確に感じとっていたのだろう、と想像します。

 赤系・青系・緑系・灰色系・紫系・黄色系・・・たくさんある日本の伝統色は、そのどれもが、微妙な、そして、癒しを与えてくれるようなトーンをもってい ます。それらの色の並びには魅了されます。そして、竹の色がいくつもあることに、感嘆させられます。

 
 2015年に、竹平が創業100周 年を迎えるにあたり、サイトの色を日本の伝統色、「竹の色」を用いて、再構成しました。「日本の色」に、「竹」の色があること。竹の色は、世界に発信する 可能性を秘めていると、感じます。コラムニスト:利田 淳司プロフィール: 1967年 京都市生まれ。 有限会社 竹平商店(1915年創業・京都市下京区)4代目、代表取締役。 NHK海外向け放送『BEGIN JAPANOLOGY』にも出演。“竹”という日本の伝統商材を通して、真の日本の美学を全世界へ発信し続ける。
竹平 web siteを構成する日本の伝統
  • 煤竹色
  • 銀煤竹色
  • 肥後煤竹色
  • 藤煤竹色
  • 柳煤竹色
  • 若竹色
  • 老竹色
  • 青竹色